実力を示す国家資格『パン製造技能士』 |
パンづくりの実力を証明する国家資格としてあげられるのは『パン製造技能士』です。
この資格は厚生労働省が技能検定制度の一種として認定している国家資格となっており、都道府県職業能力開発協会が試験を実施しています。パン製造技能士は、国が検定・公証しているさまざまなジャンルの技能士資格のなかでも難しいものとされており、取得のメリットは大きいと言われています。
特級と1級、2級があり、2級の資格でも通常は「2年以上の実務経験」が必要ですが、パンの専門学校のなかには夜間部でも卒業と同時に受験資格を得ることができる学校もあります。
また、この資格を持つと「ほかの資格を受験する」際にも有利に働きます。たとえば『職業訓練指導員』。パン製造技能士2級を持っていると、実技試験が免除され、学科試験のみでの受験が可能になります。
>>>試験内容
学科試験:食品一般、パン一般、パン製造法、材料、関係法規、安全衛生
実技試験:小麦粉の選定から成形・焼成を経て食パンをつくる(6時間)など
独立開業に欠かせない『食品衛生責任者』 |
パンの製造販売やパン店経営など、食品に関わる事業を行なう際の必須資格が、食品衛生責任者。
お店を構える際、各自治体に申請を行い『営業許可証』を発行してもらう必要がありますが、その際に1店舗に1名、この資格を持つ人がいなければなりません。
製菓専門学校で「衛生法規」「公衆衛生学」「食品衛生学」などの授業が行われているところなら、都道府県などで開催されている『食品衛生責任者養成講習』を受講することなく、営業許可申請時に必要な終了証書がもらえます。
>>>資格の管轄
食品衛生責任者の設置義務等は都道府県が管轄です。飲食店の営業許可、食品衛生責任者の任命は都道府県の条例毎に細かく定められているので、お住まいの地域の保健所等に問い合わせましょう。
参考サイト|東京都福祉保健局Webサイト
衛生や安全に関する資格『製菓衛生師』 |
民間のパン関連資格のいろいろ |