製菓専門学校を選ぶ際にチェックしてほしいポイントのひとつに「施設/設備」があります。
お菓子づくりやパンづくりの現場では、さまざまな工程で機械を使います。スポンジやクッキーなどを焼くためのオーブンや、生地を寝かせる冷蔵庫、あんこを練るための餡練機、パンなら酵母を発酵させるためのホイロ...etc。学校の授業のなかで「それらをいかに使いこなせるようになれるか」が、重要です。
製菓・製パンの現場で扱うのは、規模によって異なるものの、プロ仕様の専門的な機械。国内外のさまざまなメーカーから出されている機械は、たとえば同じオーブンだったとしてもボタンの配置が違ったり、焼き上げのクセといった特性の違いもあり、使いこなすのに時間がかかります。
設備の整った製菓専門学校なら、このようなポイントにしっかり着目し、同じ機械や道具でも異なるメーカーのものを複数揃えて「使ったことがない」という不安を少しでも払拭できるような環境を用意しています。自分が興味を持った学校に「どのような設備が整っているか」も、賢いチョイスをするためのひとつのポイントです。
郊外型店舗が増えているパン屋さんでは、立地を活かして石窯を設置しているところが少なくありません。薪などを使って焼き上げる石窯パンは、お店の人気商品になっている、というパン業界のトレンドもあります。
石窯の場合は機械式のオーブンとは異なり、見た目での微妙な調整や感覚的な操作なども身につける必要があります。製菓・製パン系の専門学校のなかで設置している学校はほとんどありません。石窯を使いこなせる経験値は、就職する際の大きなアドバンテージになります。